きみのカケラという漫画

全巻今でも家にあるし、サンデーで1話見たときの衝撃のようなものも覚えてるよお……美しくて切ない作品です。

W主人公と旅物語が魂のヘキなんだけどどっちでもないひれちゃんよ。
いやでも人生を旅に例えるなら、ずっと長く続いてきて今もなお途切れぬふたりの旅路が好きなんだとも言えるから まあね(?


きみのカケラ、主人公の女の子は滅びかけてる国の王女で最後に革命者と対峙するのですが
そのときの、正義とは自分の中じゃなくて他人の中にあるものを見つけ合うものだって、それが出来るから人は人なんだ、っていうセリフが好きでさ……。
今見たらつい降谷さんのこと考えちゃうなって……うう……。


もしかしたら降谷さんも銀弾組の中にそれがあるはずだと思って、何とか見つけようとしてるのかな〜ってふと考えてしまった。
私としてはいやもう降谷さんの物差しでは測れないだろうから、さっさと関わりを絶った方がいいと思うけど。
でも対話を諦めたくないのならそれを無駄だとも言いたくない……がしかしよ……。

この言い方だとまるで降谷さん自らあいつらに好き好んで関わってるみたいだけど決してそうではないんだけども……仕事だし……。
何かもう真相とかワケとかそんなこと聞かずにしょっぴこ……それも出来ないならお帰り願って二度と関わらないようにしよ……って思うんだけども〜〜も〜〜……。


思えば降谷さんは日下部検事になぜ憎むのか、と問うような人だったな……。
けどあれは対象が自分たちだから、再発防止のために知る必要があると思って問うてたのかもしれん……。
うーん2度と起こらないよう起こさないようにするための対話……理解……それもまた降谷さんたちのお仕事ということかなあ……。


大切な家族(も同然の親友)兼 仕事仲間を喪ってようとも、同じく大切な人を奪われた復讐に走る日下部検事やエレニカさんに同情したり説教するような人ではないし、そういう役割でも物語でもない。
そこらへんが降谷さんは(少なくとも少年漫画の)主人公ではないよなあて感じるのかも。

いや主人公ではないのは事実なんだけど 何だ……ではないっていうか、主人公にはなれないというか……ならないというか……?
そういうお人だからまた好きなんだけどね。


犠牲ありきなんてそんなの正義じゃないってコナンくんも大概どの口が……?なんだけど、あの作品として復讐を許容するわけにはいかんので、主人公として否定しなくちゃならんのよね。
だから日下部検事を糾弾しエレニカさんを抱きしめながら止める、それがコナンくんの役割であり機能なんだろう、たぶん。

ゲームジャンルがホームなばかりに、キャラクターのこの物語における役割はこれだからこういう行動するのだろう、みたいな読み解き方を常にしてきたものだから、今このジャンルでもそうしてる自覚はある。
それが正しいのかはわからん、何も……。
(やたら役割だの役目だのという単語を出す言い訳です)