今脳内に響いてるのはこれ……スバ……。
警察官になったよって報告した頃は、
いつか憧れの兄と一緒に仕事する日もあるかもしれないって思ったりしたかもしれない。
けど交わることはない方の、より暗い道を選んだんだよな景光は……。
兄にも亡くなった両親にも育ての親御さんにも、表立って言えなくても胸を誇れなくても、それでも……。
同期たちみんな優秀だけど
中でもとびきりそうだった降谷さんが潜入捜査するにあたっての、サポートとして抜擢されたんだろうかなあ。
その旨を景光本人にも告げられたなら、わかったうえで選んだなら、それは……それは………………。
みんなみんな覚悟を決めて自分の道を選んだ、誰に命じられたからでもなく。
だからそれをかなしく思ってしまうことはやはり彼らへの侮辱になってしまうんだろうか なあ………………。
潜入捜査、例えば降谷さんが一緒でなかったとしても、
その選択肢を与えられたなら景光はそれを選んでたんでないかなあとは思う。
けど声がかかったのは恐らく、あらゆる意味で適正があると判断されたからで……。
それはやっぱり降谷さん由来のものなんでないか……としたら結局は…………うーん。
