ハロ嫁10回目

とうとう2桁になった。



●エレニカさんが「日本の刑事」、プミャが「警察官」って言ってたの熱いよな……。
松田や班長はともかく……公安として潜入捜査官としてあまり人目につかないようお仕事してる降谷さんと、
誰にも知られずひっそりと亡くなった景光がそう呼ばれてるのがさ……。

プミャというやべー爆弾魔の中でだから、感動するとこでもないかもしれないけど、
こんな形でも遺っているのがさ……ね……。

むしろプミャだからこそなんだよなあ。
降谷さんたちに守られてる市民たちは、守られてるという意識すらもないからね……。
他にも景光によってムショにぶちこまれた犯人なんかいたりするのかな~~……。



●4人に追い詰められてプミャが逃げ出すシーン、
あそこで誰よりも躍起になってる(ように見える)の、景光なんだよな。
プミャがどういうヤツなのかもあの時点じゃ何もわからないだろうに、
手すりから落ちそうになるぐらい前のめりで、捕まえようとしてるんだよ……。
あいつは危険だって経験則から感じたのかなあ……。

組織でスナイパーやってたらしい景光がああやって追いかけてて
近接戦が好きそう(偏見)な降谷さんが、景光班長から離れたところで銃構えてるのも良い。
その後はやっぱり無茶苦茶な追いかけ方する降谷さんも好きだよ。
冷静なんだかじゃないんだかね!



●映画でこういう過去が生やされた(?)ことで、
屋上に、ヒロは間に合ったのに僕は間に合わなかった、と思う降谷さんが
もしかしたら新たに生まれたかもしれないの、つらいな……。
しかも今作は今までの劇場版と違って密接に原作アニメのお話と関わっているおかげで完全パラレルとも言い切れないし。
なんて対比構造作ってくれたんだ……。

でもさ……きっと変わらないんだよね……。
景光がプミャの右肩を撃ったのも、自分の心臓とスマホに向けて引き金を引いたのも、同じことなんだろう……。

破滅へ入り口なんじゃないかと思いながらも爆処に入った萩も、
観覧車で爆弾解体しなかった松田もそう……自分で決めた道なんだよな……。
だから間に合ったとか間に合わなかったとかじゃ、ないんだろうな、きっと……。


同期たち、誰も彼も互いを責めることなんてできないだろうな。
怒りたい気持ちもばかやろうって言いたい気持ちも生きててほしかった気持ちもあったとしても
それはもう相手に届かないからとかじゃなくて、
いつか自分もそういう選択をするかもしれないという覚悟を持って戦ってるから……怒れないだろうな……。

感情を抑制してただじっと静かにビルを見上げる降谷さんたちが松田をおもう気持ちも、
もたもたしてるんじゃねー!早く!!って騒ぎ立てる少年探偵団たちがコナンくんをおもう気持ちも、
そこに差異はないだろうにああいう風に対比して描かれてるのほんと……。



●これも今更だけど、エレニカさんの夫って警察官なんだなあ。
とすると夫が働いていた組織なのに、夫をころした犯人を捕まえることに躍起になってくれなかったわけだから、
余計に腹立たしかったのだろうな……。
警察は信用できないというセリフの重みと切なさよ。

高木の警察に任せろ、村中さんの警察を信じてほしいという言葉、
そして3年前にプミャに弾丸を撃ち込んだ”日本の刑事”……。
それらを通した警察への信用の回復も、エレニカさんの止まった秒針を進めるためには大事なことだったのかもしれないな……。

エレニカさんに引き金を引かせなかったのも、渋谷が火の海になるのを止めたのも、
コナンくんひとりじゃないんだよな……。
降谷さんがひとりで戦ってたわけじゃないように、コナンくんもひとりで全部を救ったわけじゃない……。
今はもういない人たちも含めてみんなで守ったんだよ……。

キミがいればが流れるところもみんなでせーのってやるとこもいつも胸がぐっと熱くなって涙出てしまうし
今も思い出し泣きしてしまう……。
ほんとに、かなしいだけじゃない、あたたかな気持ちになれるハロ嫁、だいすき……。



●エンディングの降谷さんが自室でひとりでいることにウウ~~ってなる。
ゆうやたちと祝杯あげたりはしないんだなあ。

ケガもあるし、もしかしたら後日労いの飲み会もあるかもわからんけど
少なくともあの日あの夜は、ひとりでいたかったのかなあって。
そこに誰も踏み入ることは出来ないんだろうなって……思ったら…………。

同期たちと話したかったのかなあ。
口動かしてるけど何言ってるんだろうなあそこ……。