声も発せない少年に

声をかけて友達になった降谷少年は
まだエレーナ先生とも出会う前だったんだよなあと思うと、
その優しさやらコミュ力やらは元来のもの、というか
ご両親の教育の賜物なんだろうかなあ。

景光に初めて声をかけたときの動機が、優しさから来るものだったかはわからないが……。
何で喋らないんだこいつ?って単純な疑問や好奇心からだったかもしれないし。

でも何にせよ降谷少年のその態度や行動が
そのときの景光に光をもたらしたことは確かなんよなあ……。


喋った方が楽しいぞ?って一方的に話すのが楽しいと思ってたら出ないセリフだよなあ。
自分の話にレスポンスを求めてるか、相手の話も聞きたかったのだろう。

降谷さんが景光と出会う前からおしゃべり大好きな子どもだったのかなって思うと愛しいし、
それはやっぱ家族(家庭環境)の影響なんでないか。


景光、突然両親を喪って兄とも友達とも故郷からも離れて
遠いところに引っ越してきて、つらいも助けても声に出せず、
ストレスも心の傷もひどいものだったろうなあと思うと胸が痛む。

出会ったばかりの降谷少年は具体的に何したのやらだけど、
景光が喋れるようになりまっすぐ育ったことがすべてか……。


これは趣味の話だけど
個人的に「神さまなんかじゃなかった」ていう関係性のが好みなので
救ってもらった経緯がありながらも景光がぜろのこと神聖化してるとか依存してるとか、
そんなことは全然ないのほんと良いよなあ〜〜と思う。