黒鉄の魚影 感想(約14000字)

※総合評価は微妙だったな、といういちおたくの感想です。




まず私は、昨年のあつ森で赤い人が出ると知ったときからずっと怯えていました。
あいつが哀ちゃんや降谷さんに絡むかもしれないの、本当にイヤ!!!!って思ってて、期待値は最低だった。
でもいざ見てみたら、えっこの先どうなっちゃうんだー!?ってハラハラドキドキして楽しかった!
のだが。

最終的には、微妙だったな……と残念な気持ち。
期待最低値から爆上げしていったけれど、また下降していっちゃったなあて感じ。
クライマックスがありとあらゆる意味でスッキリしなかったせいで……。

要所要所はすごくよかった!と、ここがあかんかったな……ということを
6日も経ってすでに記憶ぼんやりしてるけど、1から語ってみる。
色々記憶違いの箇所とかあったらすみません。


もくじ



プロローグ

・初っ端からシリアスだったな……。
あらすじにあったユーロポールの職員がころされた、ってやつの詳細を見せられるとは……。
キールが何とか彼女を逃がそうとしてるのがさあ……でもジンニキがキールごと撃ったの、えぐかったな……。
なぜキールばっかりいつもこんな目に……。

・からの急にバーボンが出てきたから心臓ギュッッてなった。
何気にベルと一緒に車乗ってるシーンって緋色シリーズ以来では……?
何言ってたかはもう覚えてないけど声が低かった気がする。
あとここでベルがスマホ見てたのがあの宝石のことだったっぽい……?


・OPってここで挟まれたっけ……?
全シルエットはスタイリッシュだけどちょっとわかりづらくない……?
あと何かいつもの前口上がいつもよりゆっくり気味だったような気がした。


八丈島へ行く流れ

・くじよりもブランドものが気になる哀ちゃんかわいい。フサエブランド好きだもんね……。
残念そうなおばあさんにラス1の整理券?を譲る哀ちゃんやさしい。

おばあさんにしては派手なネイルしてるなとか
後の重要人物なのかなとは思ってたが、まさかベルだったとは。
コナンくんとの約束反故してでも殺したがってたというのに、このことそんなに嬉しかったんだろか……?


・哀ちゃんのやさしさに感銘を受けて、八丈島への手配してくれる園子も相変わらずやさしいよ。

自分がされたわけでもないし、家族でもない哀ちゃんの行動を
褒めるだけじゃなくてプレゼントまでするの、太っ腹だよなあ……。

情けは人の為ならずよな……。
まあ八丈島に行ったせいであんな目にあったわけだからあれだけど……。


・おまわりさーん!!盗聴してる男がここにいまーーす!!
ていうかこいつ盗聴しておいてついてこないんかい!
いや出番あっても嫌だけど、じゃあこんなシーン差し込まないでくれ。


・映画キャラのアイリッシュが出るとつながってるんだなーって感じあっていいな。
あと男は蒸留酒?ってのはピンガは男ですって強調だったんかな。
お酒の種類全然わからないからコナンくんはすごい。


・まさか白鳥と黒田管理官が乗る船に忍び込むとは思わなかったな……無茶するう。
そしてちゃんとコナンくんの存在に気づいてた管理官、さすがです……。

返すよりも一緒についてこさせたのは、
ハロ嫁の降谷さんと同じく、好き勝手探られるよりは手元に置いとこって感じです?
まだこの時点じゃ事件起きてなかったけど、悪い予感はしてたんかな……。


・牧野さんはやっぱり日下部検事に似てるな……ご親戚……?


・直美さんは出会った当初からやたらコナンくんに優しいように見えてたんだけど、
あれって映像で志保ちゃん(と思しき少女)と一緒にいた少年だ!って気づいていて、
もしかしたら色々聞こうとしてたのかな~。

いや普通はこんな予定外に紛れ込んだ子どもなんて追い返すやろwって思ってたけど、
ただのご都合展開じゃなくてちゃんと意味があったんだなって、
後にわかったのアハ体験(?)だったな……。


パシフィック・ブイ

・パシブイ、海の中にあるのすげーこわい。
よくあんなとこで仕事できるなあ……。


・コナンくんたちが施設紹介されてるときに侵入者が!!
いや~~告知動画で何度も見たけどバボとベル……うるわしゅう……ファビュラス……。

さらっと流されたけど、ふたりとも同じ空間のロッカーで着替えてませんでしたこと????
ウエットスーツから着替えるって、もう全部脱いで全身拭かなきゃだろうに……
あんな美男美女がまったくもってお互い意識してないの……知ってたけど改めてやばいな……。

あと清掃員の恰好わろた。おふたりともその恰好+帽子程度では隠しきれない美貌とオーラですよ!!!
キャップがヘキマンとしてはありがとうございます!!!

あとコナンくんとすれ違っちゃってふたりして何故ここに……!?ってなってるのもよかったな。
でも冷静にお仕事に戻るの、さすが。


・エンジニア紹介のとこ、何かポルナレフみたいな髪の男いるなって思ったら
諏訪部さんの声だったからびびった。

態度は悪いけど声帯が諏訪部さんというだけでポイント高いので、死んじゃったの残念だったな……。
人種差別発言も撤回するとかいう展開になるわけでもなかったのがなあ……。


・コーヒーの数をハンドサインで表して反応探ってたこのときって、
まだ事件も起きてないのに怖いなコナンくん。
それともピンガがこの中にいるかもって最初から疑ってたんだろか……。


・直美さんが拉致られたとこさ……これも告知動画であったけど……
ベルが手刀する役なのおもろいな……?

メタ的にはバーボン/降谷さんが(犯罪者でもない)女性を、攻撃&気絶させるのはNGだったのだろうか……。
だからってベルにさせてるのいやおもろ……。
バーボンは力がないと思われてるのか、手加減ができないと思われてるのかどっちなんだ……。


・拉致されたこともそれが忍び込んだ清掃員姿の者たちによる犯行ってのもすぐに判明したから
えっベルとバボ大丈夫か……黒田さんごまかしてくれるとか……!?と心配になったのに
まさかコナンくんの目でもあれがあのふたりだってわからないんだ!?
ウソじゃん帽子被っててもわかるでしょ~!!


シェリー生存疑惑

・どうせ今回もシェリーだとはバレないんでしょうと軽く思ってたから、
老若認証システムで判明(疑惑)からの展開はヒエッ……てなりましたね……。

でもミストレで爆死したというの報告したのはバボなのに、そこ追及されないんだねえ。
それどころか(シェリーと思しき少女拉致は)計画外なんでパス!ができるのつよい。

ジンニキがあの場にいたらまた違ったかもしれんけど……
ウオッカなら別にそこ怪しまれないし、強要もされないんだなあ。

そんな自由が(ベル同様に)許されてるのは、それだけの地位と能力があるからだよな……。
やっぱ俺を売って大手柄()はギャグだったんですかねえ……。

しかしまさかここで組織ともベルとすら別れて、ずっと一人行動してるとはなあ。
もうちょい組織の中でのバーボンというのを味わいたかったな……。


哀ちゃん拉致事件

・探偵団と博士のクイズ見ると気が抜けるというかホッとするなあ……。

・あ~~メガネ貸すんでなくて交換だったんだ……。
原作再現、たいへんぐっとくるけどもっとちゃんと顔隠した方がいいよ……!
すでに組織にはバレちゃってるんだから……!

まあ言うて大丈夫やろと思ってたらマジで拉致られたから度肝ぬかれたね……。
部屋出ていこうとする前に歩美ちゃんの毛布そっと掛けなおすのさあ……😭
こういうときでもそういうことする哀ちゃんがさあ……。


・ここらへんの降谷さんからの着信?
てっきりコナンくんがかけたけど向こうが取らなかったのかと。
逆なんだね……もし取っていたらまあ話終わっちゃってたから仕方ないとはいえな~……。


・蘭ちゃんがバルコニーからの飛び出し&車に突撃するの、予想以上に無茶しいで……。
しかもピンガと対等にやり合ってるんだもんな……すげえ……。

蘭ちゃんはいつもそう……二元でも哀ちゃんを守るために飛び出したし、漆黒ではアイリッシュと戦ったり……。
その心身の強さがとっても好きだけど無茶せんでくれ……。
無茶させんでくれ……女子高生ですよ……。


・間一髪でキャンティの射撃から蘭ちゃんを守ったのはかっこよかったけど……
そのあと策があるとはいえ蘭ちゃんを飛び出させるのはいかがなもんかとコナンくん……。
あれって囮みたいなものでは……そんな少しでも危険なことを……させるのか……ええ……。
とちょっとモヤモヤしてしまった……。

でもどこから撃ってるなっていうの即座に判定できる能力はかっけえ……。
この日本社会のどこで身につけたんや工藤……。


・ヒロシザライドは告知から楽しみにしてたとこだけどマッジで博士かっこよかったあ……。
ぶつけてでも止めたるわい!でもう泣いちゃう。

博士って何やかんやいつもコナンくんたちに置いてかれちゃうというか、帰りを待つ役割を負ってるから……。
組織の車を一緒に追いかけるの、こわいとかなかったかもな……。
無事を祈って待つだけよりも自分も動けた方がよっぽどいいもんな……博士……。


ウオッカたちが海に飛び込んだの、あ、水陸両用車なの!?と思いきや潜水艦……!!
夜の海ってだけで恐ろしいのに、あんなもん見ても躊躇せずに潜るコナンくんの豪胆さよ。

波にさらわれて溺れても、誰かが助けてくれたとかじゃなくて自力で帰ってくるのもやばい。
劇場版25作も見てきたというのに未だにコナンくんの身体能力やば……って思うからすごい。
あと博士の涙はつらい。泣かないでー!!


・新蘭の電話シーンでコナンくんが薬ケース開けたの、
あれって何の伏線だったんだろう……?
解毒薬なのかもわからんけど、元に戻るか戻させるつもりだったのか……?


・あ~哀ちゃんは風邪ひいて帰ったことにしたんだ……蘭ちゃんのやるせない顔……。
ここで探偵団は退場なのちょっと残念だけど、分が悪いか……。
子どもたちの世話をいつも笑顔で引き受けてくれる園子はほんといいひとだよ……。


潜水艦内

・直美さん、もしや明美お姉ちゃんつながりなのかな?て思ったら、
志保ちゃん本人と知り合いだったとは……そういえば米留学してたんだったな……。
向こうでは顔立ちからいじめられてた?と哀ちゃんが言っていたのは、フサエさんの回だっけ……。

何か……何かさ……。
直美さんにとっての志保ちゃんは、言わば降谷さんにとってのエレーナ先生だったんだろうなって……。
そうやって何気なく他者をすくってるの……親子なんだねえって思って……おんおん……。

ていうか今の哀ちゃんくらいの頃に単身で留学して、余裕とかなかったろうに、
やさしさを忘れずにいた志保ちゃんに泣けてしまう。
でもそれは明美お姉ちゃんもだもんな……おれは101巻のタイムカプセル回だいすき……姉妹~~~……。


・協力しなければ父親を殺すと脅すの、えげつなくておええ……。
最近の組織はそんなそんなだったから忘れてた、こんな冷酷だってこと……。

世界平和のためとシステムを発案した父を思えばこそ協力はできなくて、
父が撃たれるとこをむざむざと見せつけられ泣き叫ぶ直美さんも
それで自分の父親のことを思い出すキールもほんとむりなんですが???
イーサンがスクリーンデビューするとは思ってなかったよ!!!

映画序盤でインターポールの人逃がしきれなかったしニキに撃たれるし、
こんな風に精神的にも痛みつけられて……ほんとキールの心情を思うとつらい……。
そのあと涙を流すことしかできない直美さんと、明美お姉ちゃんのことを思い出す哀ちゃんもつらい……。

ちょっと久々の組織映画なめてましたね……。
近年の純黒のドンパチやってる印象が強すぎるせいで……
今回こんなドシリアスとは想像してなかったよう。


脱出&救出

・降谷さんの電話!陰からサポートしてくれるの頼もし~~。
哀ちゃんが本当にシェリーなのかとは確認しないんだなあ。
今は救出が先だからってのもあるのかもしれんが。
あるいはコナンくんに聞かずとも、もう幼児化の件は察しついちゃってるんだろな降谷さん……。

あと離れた場所にいるにも関わらず、こうやって組織の動きを教えてくれるということは
あの潜水艦の中に情報をくれる協力者がいるのか?

それともフツーに律儀にウオッカ報連相してるのかな……
それだったらおもろいけど……どうなんだ……。


・ニキが来るタイミングで脱出しよう、でもどうやって?ってときに
ウオッカから情報を引き出して盗聴器越しに教えてくれるキール~~~~。
自分は逃げ場がないこんな状況で、何とか哀ちゃんたちを助けようとしてくれるの泣けるんですが。

先日アニメ放映してた謀略シリーズでもこんなときに連絡くれるキール……!!ってなったけど……。
何かもうキールへの好感度爆上がりすぎて……。

あと聞いたら何でも教えてくれるウオッカも優しくてちょっと笑った。
さっきは人の命を何とも思ってないような振る舞いをしてたというのにね……。


・絶望感に打ちひしがれて投げやりになっている直美さんに手を差し伸べる哀ちゃん……哀ちゃん……!!!
哀ちゃんも昔はそうだったじゃん……静かにすべてを諦めて……死ぬのを待っていた……。
けれど今は違うんだ……動けない誰かに手を差し伸べられるんだ……
自分がそうされてきたように……哀ちゃん……!!

これ打ちながら思い出し泣きをしています。
私は助けた人に直接恩を返すんでなくて、また別の誰かを自分がされたように助けるという、
そういう循環が大好きだからほんと……哀ちゃんッッッと呻くしか……。


・ジンニキがヘリから潜水艦に降りるシーン、映画館でなければ声出して笑ってたところ。
いや世界が嫉妬する髪~~!!

メインビジュアルと同じく陽に照らされて煌めくジンニキの御髪、
何でそこ気合入れて描いた??って感じでよかった。
今年のグッズ見てても思うけど意外と(失礼)ニキって絵面が映える男なんだな……。


・脱出劇、哀ちゃんたちよりキールにハラハラしちゃったよ……。
哀ちゃんの縄を解けやすいように結ぶし、盗聴器仕掛けられたこと気づいてて放置するし、
そのうえ脱出するために必要なルートを横流しするし……。
そして見事に脱出をはかったふたりを始末しようとするニキを止めるし……。

それでネズミか疑われて銃口突き付けられても、気丈に言い返すキール本当に本当にかっこいい。
ニキに肩を撃ち抜かれたばかりなんだよ……まだ傷も癒えてない……。
そんな状況でまた銃を向けられても、怯まずにいるの……キール……何てかっこいい女なんだ……。


・てか哀ちゃんたちはわりとあっさり抜けられたなあ。
そこはラストシーンに大々的に描かれるものだと思ってたから、あれこの先どうするの?って思った。

直美さんにいつものWho are youを聞かれて、
探偵よ!って笑顔で答える哀ちゃん、かわいいねえ……。
おれはツンデレさんしてるのもクールなのも好きだけど、
子どもような無邪気な笑みをしてる哀ちゃんが一等好きだよ……。



・それから殺人事件解決……の前に組織のターンだっけ。
動きが見えなかったベルが陰ながら頑張ってたとは……。
ボスの命令だからか、自分の秘密守るためか、コナンくん守るためか、
哀ちゃんに宝石の件の借りを返したかったのか、ぜんぶか……。

そこらへん色々解釈できるんだろうけど、私は意外だったな。
いやでもどうだろ?ミストレもシェリー実は生きてるってわかってて隠してたわけだしなあ。

ベルが何で宮野家の研究を恨んでる?ぽいのか、
バーボンが探り当てた秘密って何なのか、シルバーブレットにどうしてほしいのか、
ベルも昔っからのキャラなのにまだ謎だらけよねえ。

わかるのは麗しいということと、わんちゃん飼ってたらしいこと……。
バボとペットの話題で盛り上がることあるのかな……。
お互い隠語かな?ってなってるやつ……でもちゃんとほんとのわんちゃんなやつ……。


殺人事件真相

ピンガ、グレースさんだったか……。
毎度ながら誰が犯人なのか推理せんけど、女装なのか実は女性なのか女性自認なのか……!?
そんなセンシティブな……!?って無駄にドキドキしたけどフツーに男だったな……。
声はナチュラルすぎて何も違和感なかったから中の人すごい……。

あとアイリッシュキュラソーも、原作ならピスコとかも、
いつも犯行がバレる前にころされるから
組織幹部がこんな警察の前で暴かれるというのは新しいな……。


・決め手が蘭ちゃんによる蹴りの跡ってのもよかった。
あんな青あざできるほどの蹴り、一般人だったら骨折れてないか……つよい……。
まともに渡り合えるチカラと覚悟があるの、蘭ちゃんは本当につよい。
でも本来確保するために動かないといけないのは警察だよなあ……。

落ちてしまいそうになるとこを、黒田管理官が受け止めたのひゅ~~!!
ぜろしこの件を思い出すとまた何か感慨深いものあるな……。

あと蘭ちゃんを受け止めきれなくて
自分の小さな手を悔しそうに見つめるコナンくんという、さり気ないカット好き。

小さくなってしまったからできることがありできないこともある……。
その腕だからエレニカさんを抱きしめられたし、その腕だから蘭ちゃんを受け止めきれない……。
意識されてるかはわからんけど前作の対比よ……。


ピンガ、コナン=工藤新一に気づいてしまったのか……!
もしかしたら今回は助かるパターンかと思いきや死亡フラグ立ってしまったねえ……。
そして最近はなかったコナンくんをぼこぼこにする逆上した犯人の図……。
煽ったのはコナンくんとはいえやめい!!!

でもアイリッシュと違って、何でジンニキを目のたんこぶにしてるのかは明かされなかったな……。
それでいてこの小物ぶりだもんなあ……。
そりゃ二番煎じになるのもあれだけど……。


・何とかピンガから逃れたコナンくん、が急に佐藤さんに謝るからえっ!?ってなった。
そういえば潜水艦を見たんだって報告したときに怒鳴ってたわ。
それを今持ち出す!?って唐突感あったな……。

ていうか白鳥もだけど佐藤さんも特に見せ場なかったな今回……。
あつ森のあれは何だったのか……。


・組織による報復ターン、きたきたきた~って感じ。
でもさすがは最新施設、テロに対する施策もバッチリなんだな……。


例のスマホ越し会話シーン

・ここらへんちょっと嫌すぎて記憶とんでるんですが。
スマホ越しの会話、覚悟はしてたつもりだったけど吐きそうになってしまったな……。
私は最近改めて見返した緋色シリーズに怒り狂ってる者なので……。
お前が!!!!その名前を!!!呼ぶんじゃねえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

潜入捜査官の本名を軽率に口に出すの、殺したいのか?としか思えなくて本当に腹立たしい。
しかも組織と戦ってる真っ只中だぞ。誰が聞いているかもわからない状況でお前。

ていうか余裕がないからとはいえ、2台スマホでいきなり会話させようとするコナンくんもさあ……。
どうしてもこの3人が揃うと緋色シリーズ思い出してしまってさあ……。
あのときは追い返したくせに、協力要請するのさすがに面が分厚くないかと思ってしまうんですよね……。

あと米軍から借りたって何?????どういう権限で?????
八丈島付近って日本じゃなかったっけなあ~~たまげたなあ~~~~~。

この緊急事態だから曲がりなりにも協力せざるをえないというか、
もはやそのためにこういう事態、展開にしてるんじゃないかとすら思ってしまう。
このシーンもコードネームで呼び合うシーンもほんとに展開的に必要だったのか?と思うのは私が個人的に嫌!!!!ってだけだからかな何もわかりません。

さておきライって呼んだのは煽りだったのではって意見見てちょっと笑った。
まあ確かに間抜けにもNOCバレして遁走したヤツのことを元コードネームで呼ぶのはそうかもしれないな……。


・ゆうやが出てきてわあー!???ゆうや!!!おったんか!!!って喜んでたら
降谷さんがゆうやに呼ばれてちょっと間があったの、
あそこ……景光のこと……考えていたのでは……?という幻覚を見ました。
表情が見えなかった(よね?)のがまたにくい……降谷さん…………。

ゆうやがいるってことは公安としての仕事もしてたんだな……。
いやすべては公安としてのお仕事なんだけど……。

ぜろしこやハロ嫁みたいにスポットライトが当たらないときでも、
ずーっと働いているんだよなあこのひと……と思うと…………。
というか暗躍してるという意味では、過去作よりも今作が一番公安してるのかもなあ……。

あといつものスーツ姿でなくても、THE組織幹部のような黒コート着ていても
ゆうやが隣にいるだけで、ああ今のこのひとは公安の降谷さんなんだなあって思えるの、何かすごいな……。
何か……ゆうやの記号性というか……おもろいな……。


ロケラン

・あれって撃つ必要あったんですかね……。
パシブイは破壊されちゃったし中の人たちは避難してたし……
黒田さんに根回し済の降谷さんさすがです……。

何より潜水艦の中にキールがいるわけだが、知らないわけはないよね……?まさか……?
なのに素顔さらしてロケランぶっぱなしたの……?
ゆめゆめ忘れるなとは何だったのか……。
NOC殺しに励んでる2重スパイです!って言われた方が納得できるの何なんだよ……。


あとコナンくんが命がけで照らしてくれたおかげで撃てたわけじゃん……?
なのにその後のコナンくんの身の安全確保とか何もせずに帰っていったのマジ……???
なにひと仕事してやったぜみたいな空気出してるの……?信じられん……。

何かこの後の展開が物議をかもしてるけど、
まずあれを引き起こすこととなった原因はあいつだよね……?
でもそこに追及してる人はあんまり見かけないんだもんな……。
もしかしたらある意味印象薄くて忘れられてるのかもしれないが……。


ほんと、純黒でも緋弾でも何かすごいことをやってみせたようで何も仕事してない、
それどころか余計なことしかしてない、という原作に忠実に描いてるのは何なんだ……。
それが原作者先生の意向なんですか……。
どういう認識で描いてるのかマジで理解できなくてこわいよお……。

何にせよノルマみたいにねじ込まなきゃいけないの、映画製作スタッフの苦労がしのばれるな……。


人工呼吸シーン

・そして今作のクライマックス、兼問題のシーンですが……。
人工呼吸だけなら全然受け入れられたのだけど……あれを……キスっていっちゃったのと……
水中での演出が……私は……だめでしたね……。

哀ちゃんがコナンくんのこと好きになるのはそれはもう仕方ない、惚れないわけがないじゃん。
あの子の恋心を誰が否定できるっていうんだよお!!!

でもよりによって過去作の新蘭シーン、
14番目~のオマージュのような演出だったのが……どうしても受け入れられず……。
哀ちゃんは悪くない……演出が悪い……よりによってさあ……。


コナンくんはいつだってどんなときだって蘭ちゃん以外の女性には心を寄せないから……
それでも命を賭けてでも助けようとするから……
ある意味では哀ちゃんだけが意識しているというのはとても残酷であり……。

そしてこのときにはもう一緒にはいられないだろうと思ってたのだから、
このひとときだけでも、という切ないものだろう、というのもわかる……。

自分を意地悪な鮫であるとかつて言っていた哀ちゃん、
暗く冷たい海の底で生きていた哀ちゃんをコナンくんが引っ張り上げて
地上へと向かうという図は美しいものでもある、というのもわかる……。

コナンくんと同じく自分のことをいつも守ろうとしてくれて、
無事でよかったと抱きしめてくれる蘭ちゃんのことだって好いているからこそ
ああやって返したのだ、というのもわかる……。


わかるんだけど……けど……理屈はわかっても受け入れがたいよ……。
少なくとも何度でも見たいとは……ならないな……。

あの……新蘭もうお付き合いしてて、でも原作でも映画でも最近いちゃシーンがあまりなくて……。
あのふたり口のキスもまだできてないんだよなあと思うと余計に……。


医療行為なら何も問題ないんだよ。
原作の釣りするお話で、毒を盛られたおじさんへ躊躇わずに人工呼吸するコナンくんが好きだもの……。
哀ちゃんも最初はそういうつもり全然なかったろうにな……。

意識してしまったことも、におわす程度ならまだよかったかもだけど……。
というか医療行為ならお返しとかする必要もないわけでなあ……。
あ~~~~~どうしてもモヤモヤしてしまいます……。
哀ちゃんは何も悪くない、演出が悪い(2回目)。


そもそも哀ちゃんを救ってくれたものはコナンくんだけでないわけでさー!
もはや家族も同然の博士と、少年探偵団(とりわけ歩美ちゃん)も大事なもののはずなのに
コナンくんへの気持ちだけをフォーカスされるのなんだかなあ……。

子どもの言葉に心を動かされることもある、
直美さんに言っていた哀ちゃんにとってのそれは
コナンくんに言われたあれこももちろんあるのだろうけれど
逃げたくないという歩美ちゃんの言葉だって大きく影響受けただろうに……。

探偵団出すとなると天カウの再来だから……?
それなら私は個人的には天カウのが好きだなと思うよ……。


エンディング

・そんなこんなで混乱してたらピンガがわりと雑に死んで
エンディング入っちゃったからますますえええ…………し、尻すぼみ!!!

どうせ今作のオリジナル幹部も死ぬんだろうなとは
たいがいの人が予想していただろうけども、それにしたってあんまりすぎる……。

二番煎じでもいいから、アイリッシュキュラソーみたいに
かっこよく死なせてあげられなかったんですか……。
いや確かに子どもを蹴り上げる下種だし小物だけど、だからってざまあとはならんやろ……。
呆気ないっていうか、おもんないよ!!?びっくりしちゃった……。

あとあんなに頑張ってたキールがコナンくんたちに感謝されることもなく終わったのにもマジかよ……。
やっぱり登場キャラが多すぎて持て余してしまったのでは……。
途中までは本当によかったのに、ラストがキマらないせいでスッキリしない……。
さばききれないならもっとキャラ減らせばよかったんでないの……?

クライマックスが微妙だと、全体への印象も微妙になってしまうものだなあ……。
あと思い出したけどハロ嫁に続いて歌詞付きのキミがいればが流れたけど全然響かなかったな……。
美しい鰭は……いい曲だとは思うけど……終わり方がアレだったせいで……何とも……。

エンディング、直美さんのお父さんが生きてたということと
歩美ちゃんと哀ちゃんのシーンがあったのは良かったな……。


後日談

・直美さん、志保ちゃんだって気づいてたのか……!
でもそれは胸に秘めてさよならすることにしたのね……。
さよならとは言わなかったからまた再会もあるかもしれない。逆輸入されてほしいなあ。
遠い国で再始動するならそれも難しいだろうけど……。

でも明美お姉ちゃんは関係ないところで、宮野志保を覚えていた人がいたということはすごく大きいよなあ。
直美さんの存在は確かに志保ちゃんが生きていた証でもあると思うので……私はうれしい……。

でも哀ちゃん自身は、直美さんに対してどう思ったのかあんまり描写されなかったなあ。
巻き込んでしまったという罪悪感よりも、何か、喜んでほしいようなだけど、
そう思うのも視聴者側の勝手かなあ……。


・降谷さんはあれがベルの変装だって自分で気づけたのか、教えてもらったのかどっちだろう。
前者ならジンニキも騙されてたというのにすごいな……。

でもどちらにせよベルがごまかしたということは、逆にあのシステムは本物であるともわかったのだろうし。
映画時空の降谷さんはシェリーのこともコナンくんのことも完全に勘づいちゃったのでは。
原作ではどうなっていくのやらだけど……。

しかし徹頭徹尾暗躍してたな~降谷さん。とてもいい塩梅だった。
欲を言うならもうちょい組織内でバーボンしてるところ見たかったな……。

監督脚本が執行人コンビだからか、ぜろしこの降谷さん成分強めって感じだった、気がする。
原作者先生によるテコ入れもあるだろうけど、監督脚本家さんによっても色が変わるものだなあ……今さらだけど。


・おばあさん、もしやピンガ……生きてる!?ってちょっと思ったのにベルだったの笑った。
工藤新一のこと知られたからにはそりゃメタ的に生かしておけないだろうけどさ……。

でもピンガレオンハルトさん殺しの犯人でもあるんだぜ……。
殺人事件起こした犯人が捕まることもなく生死不明(かなり死寄り)ってええんか……。
それはもう些事なのかなあ……。


・あとパシブイ破壊されても直美さんがいる限りまた造られるのでは?だし、
哀ちゃんもシェリー疑惑晴れても組織人の顔見てるわけだし
ふたりとももう命を狙われない確証はないよねえ……。

まあ……映画は映画でお話が終わってるので……この先などないので、そんな不安に思う必要もない、ってか……。
それはそれで緊張感……うーん。


総合評価

いいところはたくさんあったけど微妙&複雑……な点をまとめてみる。

①哀ちゃん主役でありながらコナンくん(と蘭ちゃん)以外の人への感情があまり描写されてなかったから
②加えてよりによって過去作新蘭オマージュ
ピンガの末路がおもろくない&尻すぼみ

→上述。



キールが報われない!!

キール、赤黒クラッシュ以降はほとんど出番なくて、FBIに情報を渡すだけの役割にさせられて
お父さんは目の前で死なれて弟は保護されず、メタ的にも立場を利用されるだけで……。

かといって降谷さんのように過去を掘り下げられることも活躍する場もなく
原作屈指の不憫な人だなあ……というのが今までの印象だったんだけど覆ったな……。


キールへの好感度爆上げ映画だった……間違いなく今回のMVP……。
なのにあいつにはロケラン撃たれるわ、誰からも感謝されないわで……。

哀ちゃんはキールのこと知らないから仕方ないにしても、コナンくんぐらいはさあ……。
同じ現役NOCでありながら降谷さんにも食われてる感じがかなしい。


あとこんなにキールが活躍するなんて事前にPRなかったよね??
FBIの出番ほとんどなかったし特に何かしていたわけでもなかったのに、あっちが取り上げられた気がする……。

もっとキールがどういう人なのかを、詳しくない人にもわかるようにPRしてくれよ……。
そうなると彼女を搾取してるだけのFBIが糾弾されそうだから黙ってるんですかねえ……なんて思っちゃうよ。



⑤結局臭いものに蓋してるだけでは?(以下はぐちが強い)

思い返しながら感想文打ってたら1万字越えちゃったわけだけど、
それだけ本当に好きなところ多かったよ!

でもそのいいところが輝くほど、それらを打ち消す輩がひとりいるよなあって……。


宮野姉妹を引き裂いたのは、キールがジンニキに疑われてるのは、降谷さんが憎んでるのは、誰のせい?
せめてあいつの出番がなければそう思わなかったかもしれないけど、出てるから余計に冷めちゃうよなあ……。
私はもうあいつの顔は一瞬でも観たくない……あいつさえいなければ……あいつさえ……おのれ……。

つらい人生をそれでも懸命に生きてる哀ちゃんもキールも降谷さんも好きだからこそ、
彼彼女らを踏み躙ってのうのうと生きてるあいつがぜってえ許せないでしょ…………ほんとに…………。


本堂父と宮野父と景光に揃って祟られてても何もおかしくないけど
あいつ神の寵愛という名のバリアで守られてんだよな……。

どんだけ胸糞悪いことしてても神によって守られてるから、誰も責められないし捕まえられないんだよね。
だからって必死に戦ったり守ったりもしてないし、意志も信念も見えなくてふらふらしてるし、変化もなければ成長もない。
何をどうしたら好きになれるんだこんなキャラ。


仮に今後名誉挽回することあったとて、すべては今更なんだよ。
明美お姉ちゃんも景光も返ってこないし、キールの命弄んでたことも、降谷さんを侮辱脅迫したことも
哀ちゃんの人権侵害してたことも、日本で好き勝手犯罪行為してたことも変わらないんだよ。

あいつの被害状況が多すぎるせいで、作中キャラを好きになるたびに
あいつ何なんだよという嫌悪憎悪も増幅していく……。
消しゴムマジックで消せるものなら消したい……。


劇場版ももう26作目なんだから、そのうちの一つが合わないくらい何だよ!
ってどうして思えないのか……って悶々としてたのだけど。

これが組織映画だからだ……それはつまり、
基本パラレルな映画時空の中でもかなりいろんなものが原作に近しいから……かもしれない。
いいところも、悪いところも煮詰まってる……故に、歪みも浮き彫りになってるなって……。
でもんまあきれいに隠しましたねというか、臭い物に蓋をしましたねっていう……。


なんていうか ふるいにかけられてる気がする。
今作が受け入れられないなら、原作もだめも同然では?っていう……そういう……。
あれを楽しんでる人たちは原作も楽しいんでしょうねっていう……。
逆に私は……客層ではないんでしょうね……そうね……合わないのは今作ではなく原作そのもの……か……。

ハロ嫁でハマったファンに対して何たる仕打ちだろうか……って逆恨みしてしまいそう。
ハマらなければよかったのか、気づかなければよかったのか。
なんで どうして。

おれがコナンくんを嫌いになりたくなくて好きでいたくて不信感を抱きたくなくて
ぜろしことハロ嫁のコナンくんはFBIと関わってない時空なんだと思い込むことにしましょうという苦肉の策を立てたときの何ともかなしい気持ちがわかるか。
わからんよな。あーあ。


せめて哀ちゃんだけでも、あいつの存在認知しないままで終われますように。
あれだけ信頼と恋心を寄せているコナンくんが、あいつが阿笠宅を盗聴していることを容認していることも、
明美お姉ちゃんの件があるからあいつの正体隠したままでいることも、
組織の人間だからってご遺体を燃やしたことも、
知ってしまって傷つくことがありませんように。

そしてキールと降谷さんもあいつから解呪されて、
無駄に命を脅かされずに自身の職務をまっとうできますように。

でも原作でこの先そうはならんのだろうな。


26作目、良いと悪いが相殺、虚無です。終わり。