失声症の過去


●2年前か!2作めにしてもう同棲してる話書いてるな……。
でももう同棲してないふたりってそんなのありえなくない……?って思ってしまってるから……。
一緒に暮らしてることに違和感がなさすぎるんだ……。


●今は、声も出せない子を学校に行かせるか?って気もするから、
保健室登校かあるいは休ませてたんでないかなあって思う。

でもおじおばが送り迎えしてたっていうのは勝手な設定だけど、なくはなさそうよな。
ひたすらやさしさに包まれててほしい。


両親を亡くし兄とも故郷とも引き離されることになり声も出せなくなった7さいの子ども、
引き取るのは相当に勇気と愛情(とリアルな話お金も)いるよな。

でも景光の自認としては、声出るようになったのは幼なじみのおかげなんだ……てのもすげえ話だよな……。
引き取ってくれた親戚さんのおかげというのも、そのことへの感謝もないわけはないだろうに。
それでもゼロに会うまではね!って言うんだもんな……つよい……。


●見た目でいじめられてた降谷少年のこころをすくったのは、エレーナ先生だとお話として描かれてるし。
父親が誤認逮捕されてキツかった頃の松田少年を支えたのは、ジムの人たちだったし。

父親が怪我で仕事辞めたり会社倒産したりで大変だったろう萩や班長は、
誰それのおかげで助かったとかは言ってなかったし。

そんな風に同期たちの過去が描かれてる中、
当時患ってた失声症が治ったのはゼロに会えたから、って明言してる景光
ひとりだけなんか……明確に“違う”よな…………つよい………………。


WPS時点で約15年一緒にいるふたりの始まりがたった1コマでしか書き表されないの、にくいよな。
ほんとに何を描きどこを削ぐか、引き算が徹底されてるうつくしさすら感じるぜ、WPS……。

何なら仲良くなっていった過程、アニメではミッちゃんとの方が長く細かく描かれてるまであるもんな……。
それは正直たいへんに悔しかったり妬ましかったりするのですが……。

でも降谷さんが景光との思い出を誰に話すことなく、ひとりで大事に抱えたいのならおたくは何も言うまいよ……。


●高明お兄ちゃんのひろぜろの思い出し方は(離れて暮らしてたから仕方ないけど)控えめな一方。
千速お姉さまは弟のことも松田のこともガンガン思い出して我々に教えてくれてさ。

何というかその回想の仕方(?)もそれぞれがらしいような、キャラに合ってるよう気もするよな。
静かな兄、鮮烈な姉……。


遺された人たちが故人を思い出すことで、すでに亡くなってしまったひとたちを生き生きと描くと同時に
遺された人たち自身もどういうひとなのかのキャラ付け、深みにもなってるというか。

お兄ちゃんは元からいたけど新キャラである千速お姉さまはよりそんな感じで。
絡め方がほんと上手いよなあとしみじみ。


WPSではみんな父親の存在、影響が強かったけど、その父親たちは本編に出さないあたりもいいよな。
今も同じく警察官として働いてる兄や姉しか遺族を出さない塩梅、絶妙。


どう死んだのかでなくどう生きたのか。
そして遺された人たちの中で今もどんな風に生き続けてるのか。

それが切なくもあたたかいからハロ嫁もK学関連のお話もだいすきだよ。
宮野姉妹のタイムカプセルの話もなあ……。